好循環のつくり方
友達づくり、恋愛、上司との関係、成績、お客様との関係、お金…。どれをとっても上手くいかない。多くのことが上手くいっていないと、私はなんて駄目な人間なんだと考え、それがさらに負のスパイラルへと拍車をかける。
負のスパイラルに入ることはそんなに難しいことではないが、ものごとを好循環にすることも、コツを掴みさえすれば、決して難しいことではない。
「好循環のつくり方」と題して、本日はストーリー形式でお送りする。この物語の主人公は、よし子さんです。
よし子さんは大学生で、本業の学業はもちろん、寿司屋でのアルバイト、野球部のマネージャーをしている。
しかし最近、どれをとっても上手くいかない。寿司屋でのアルバイトでは、なぜか自分ばかりお客さんからクレームを言われる。それに、野球部のマネージャーをしていても、選手はわたしにはよそよそしく、他の5人いるマネージャーとは笑顔で話しているのをよく見かける。終いには、学校の成績が親に見せられない程に下がった。
「なんで自分ばかりこんな目に遭うんだ!」と、心の中で嘆いてばかりいた。
そんなとき、よし子さんは唯一心の支えにしていた彼氏のたける君から別れを告げられた。よし子さんはショックのあまり、来る日も来る日も目を腫らし、彼によりを戻さないかと連絡をしたこともあった。だがしかし、彼は帰ってこなかった。
数ヶ月よし子さんはふさぎ込んだが、どん底まできたと感じたよし子さんは、「あとは這い上がるしかない!」という気持ちになった。
そして、あまりにも自分ばかり不幸なことが起こるので、今まで起こっていた全ての悪いことは、もしかしたらよし子さん自信にあったのかもしれないと冷静に思い始めた。それから、考えられる原因を探り、ノートに記した。
よし子さんのノート
原因
- 他人に興味がない
- 目標がない
- 自分に自信がない
- コミュニケーションが少ない
- 人の気持ちを考えない
- 笑顔が少ない
改善案
- 自信を持つために
明るめの服を着て、髪も重苦しくならないようにし、姿勢を良くする
- 目標を持つために
興味のある分野の勉強をする、興味のある場所に行ってみる
- コミュニケーションを上手くとるために
お笑い芸人さんのテレビをよく見てコミュニケーションのとり方を勉強する
- 他人に興味を持つために
自分に興味を持つことから始める
- 笑顔を増やすために
毎日鏡の前で笑顔の練習をする
よし子さんは原因から改善案を考えた。自分の悪い所を見ないといけないことにもなるので、辛いことでもあった。
ただ、よし子さんは徐々に改善案を実行していった。たまに忘れることもあったので、その都度ノートを見返しては意識することを心がけた。それまでの習慣を変えることも多かったので、決して簡単なことではなかった。
変化が見られたのは、それから1ヶ月経たない頃だった。部活に行くと、今まで挨拶程度しかしなかった選手が、「昨日こんなことがあってさー。」と面白いエピソードを話してくれた。よし子さんはとても嬉しかった。
それから、アルバイトでも、「あなたの笑顔はとても素敵ね。」とお客さんから言われたり、成績が徐々に上がったりした。
そして、改善案を始めて1年以上たった頃、もう忘れていた元彼から「久しぶり、元気?」と連絡がきた。
よし子さんは改善案を実行したことにより、今までの悪循環を一転、好循環へとシフトさせることができたのだ。
よし子さんは思った。「起こること全ての原因は全て自分の内側にあり、それを改善すると、幸せは必ずやってくるんだ。」
その後も、何か自分に至らないことがあったと考えると、それをノートに記し、改善案を実行した。
そして、周りからは「良い意味で変わったよね。最近、楽しそう!」と言われるようになり、よし子さんはどんどん幸せになり、今では人を幸せにしたいと思っている。
次回は「経験を積むこと」です。