ああ、人生。

現在の日本の働き方に違和感を感じ、4年間の社会人生活に終止符を打った。退職後の心境の変化、生き方についての考えを綴る。

一人になる強さ

日本人はよく、集団主義的と言われる。(これに対して様々な意見はある。)それはつまり、学校や会社で仲良しグループをつくり活動し、現実かネット上かに関わらず意見が大勢の方に偏る、あのことを示しているのだろうか。

海外に行くと、それが如実に分かる。海外で男の子グループ、女の子グループを見ると、遠くからでも日本人観光客だなとわかる程だ。これは実に興味深いことである。

わたしも、数年前までは学生として過ごしていたので、この集団意識というものが手にとって分かる。毎年4月になると、クラスの中でマイグループを必死に探し、5月頃からは安心してそのグループと共に行動をし始める。

大学生になっても、わたしは同じ手法でマイグループを探した。他のクラスには友人ができたが、残念なことに、クラスには見つからなかった。つまり、その年のクラスはほぼ一人で行動したのだ。あの頃のわたしにとって、それはそれは恐ろしく、恥ずかしいことだった。

歳を重ねるにつれて、その恥ずかしさは少しずつ薄れていった。わたしにとって、一人になることの方がメリットが多いと感じたからだ。

一人の時間が増えると、自分がやりたいことができる。たとえば、集団行動をしていると自分はピザが食べたくても、みんなが言うラーメンを食べることもある。しかし、一人あればピザが食べられるのだ!(笑)

自分の好きなことにとことん時間を使うと、楽しくなり、周りなんて気にしなった。そして外の世界を客観視するようになり、それが自分だけの意見をつくることに繋がり、自分が好きなものや人を選択出来るようになる。

そして今は、「あなたは芯がしっかりしているね。」「あなたは人に媚びなくていいね。」と言って頂けるようになり、わたしを一人の友人として迎えてくれる人ができた。つまり、一人になることで、"わたし"という人間を確立させ、最終的に周りに人が戻ってきたのだ。

もしも、わたしが今でも集団に執着しているのであれば、自分が敷いたレールではなく、誰かが敷いたレールを走っていたことだろう。それを考えるととても恐ろしい。

次回は『好循環のつくり方』です。